血圧上昇抑制

日本人の高血圧者数は約4300万人と推定され(日本高血圧学会の高血圧治療ガイドライン2014より)、3人に1人が高血圧である可能性があります。塩分の摂取量が多い日本の食生活が原因の一つとされ、高齢化の流れの中で高血圧の患者が増えることが想定されます。国民病とも言える高血圧に対処するために、柑橘由来のポリフェノールであるヘスペリジンが期待されています。

糖転移ヘスペリジンには、血圧上昇を抑える効果が動物試験で確認されています。

高血圧自然発症ラットを用いた試験では、試験群のラットに糖転移ヘスペリジンを体重1キロ当たり30mgになるように飼料に混ぜて与え、コントロール群のラットに普通飼料を与えました。25週間にわたって、尾動脈の血流を測ったところ、普通飼料で飼育したラットに比べて、糖転移ヘスペリジンを与えたラットは血圧の有意な低下がみられました(※図)。

高血圧ラットの血圧値の変化

高血圧ラットの血圧値の変化

血圧上昇を抑える作用は、別のグループが人を対象にした試験によっても確認されています。

塩分の摂り過ぎが気になる人、血圧が高めな人など、高血圧のリスクを抱える人たちにとっては予防策が必要です。高血圧予防で、糖転移ヘスペリジンの活用が注目されています。